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【シニア世代の住み替え】 これからの人生をもっと快適にする住まいの選び方

目安時間 14分

子育てもひと段落し、住宅ローンの返済も終わり、
これから「自分たちのための暮らし」を考え始める方が
増えています。

 

その中で最近ご相談が増えているのが
「シニア世代の住み替え」 に関するお悩みです。

 

今回は、住み替えを検討するシニア世代の皆さまに向けて、
どんな視点で住まいを見直すと良いのか、
どんな準備が必要なのかをお話ししたいと思います。

 

ご相談の背景

背景には、日本社会全体の変化と、
人生100年時代と呼ばれる長寿社会の到来があると思います。

 

かつては「終の棲家」として、
長年暮らしてきた家で生涯を終えるのが当たり前でした。

 

今は事情が変わっています。

平均寿命が伸び、退職後も20年、30年と続く長いセカンドライフ

その間に健康状態や生活スタイルが変わり、
若い頃に建てた家が「今の自分」に合わなくなることもあります。

 

例えば
・2階への上り下りが徐々に負担に感じるようになった
・車を手放した後、駅やスーパーが遠くて不便
・広すぎる家や庭の手入れが負担になってきた
・病院や介護サービスが近くにないことが心配

 

こうした不安や不便さを解消し、
これからの暮らしをより安心・快適にする
手段のひとつが「住み替え」です。

 

住環境を見直すことで、健康寿命を延ばし、
日々の生活の質を高めることにもつながります。

 

元気なうちに、住まいを「選び直す」ことが、
自分らしいセカンドライフをつくる第一歩です。

 

住み替えを考えるきっかけ・タイミング

住み慣れた家を手放して、新しい住まいへ移る──
それは人生の大きな決断です。

 

だからこそ、「いつがそのタイミングなのか?」
と悩む方が少なくありません。

 

実際に、シニア世代が住み替えを考え始めるきっかけには、

共通する場面や出来事があります。

 

ここでは、その代表的なきっかけをご紹介します。

 

子どもの独立、家族構成の変化
長年家族で暮らした家も、子どもが独立すると使わない
部屋が増え、広さが負担に感じられることがあります。

「家の中で使っていないスペースがもったいない」
「掃除や維持管理が大変」
と感じたときが、住み替えを意識する最初のサインです。

 

退職・セカンドライフのスタート
定年退職や早期退職を機に、住環境を見直す方も多くいらっしゃいます。

退職後は、通勤の必要がなくなるため「駅近」
にこだわる必要がなくなる一方で、日々の暮らしの便利さや
趣味に合わせた環境が重要になります。

 

「せっかくなら自分たちらしい暮らしを」

と考えるタイミングです。

 

健康状態・体力の変化
「階段の上り下りがつらくなった」
「持病や体調の変化で、病院や介護施設が近い方が安心」
といった身体の変化も、住み替えを考える重要なきっかけになります。

 

元気なうちに段差の少ない家や、バリアフリー仕様の住宅への
移住を検討する方が増えています。

 

大規模リフォームの必要性
築年数が経つと、住宅設備や外壁の大規模修繕、
耐震補強が必要になることがあります。

 

その費用や労力をかけるなら「いっそ住み替えてしまおう」
と考えるケースも多いのです。

 

※こうしたきっかけが訪れたとき、大切なのは
元気で選択肢が多いうちに検討を始めること」です。

 

住み替え先の選択肢

住み替えを考えるとき、次に気になるのは
どんな住まいを選べばいいのか」ということです。

 

シニア世代の住み替え先には、ライフスタイルや
健康状態、資金計画に応じたさまざまな選択肢があります。

 

ここでは代表的なものをご紹介します。

 

コンパクトなマンション
都市部や駅近のマンションは、
シニア世代の住み替え先として特に人気です。

 

段差が少なく、バリアフリー設計の物件が多い
・ゴミ出しや修繕管理などの負担が減る
病院やスーパー、公共交通が近く、車が不要になる

 

「これからの暮らしをラクに、便利にしたい」
という方におすすめです。

 

郊外の平屋・シニア向け分譲地
「自然の多い場所でのんびり暮らしたい」
「庭いじりや家庭菜園を楽しみたい」
そんな方に人気なのが、郊外の平屋やシニア向け分譲地です。

 

・ ワンフロアで生活が完結するため将来的にも安心
・ 比較的広い土地で趣味を満喫できる

 

ただし、車がないと不便な地域もあるため、
立地選びがポイントです。

 

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
「将来の介護のことも考えて、安心できる住まいにしたい」
そんな方には、安否確認や生活支援サービスのある
住宅が選ばれています。

 

・食事や掃除の支援サービスが選択可能
・医療や介護施設と連携しており安心感が高い
・緊急時の対応が整っている

介護が必要になった場合の住み替え先を
先に見据える方に向いています。

 

二地域居住という選択肢
最近注目されているのが、都市部と地方を
行き来しながら暮らす「二地域居住」です。

 

・都市の便利さと、自然豊かな環境の両方を楽しめる
・季節や趣味に合わせた柔軟な暮らし方ができる
ただし、維持費や移動の負担なども検討が必要です。

 

※どの住まいを選ぶにしても、重要なのは
「これからどんな暮らしを送りたいか」を明確にすることです。

 

資金計画と売却・購入の流れ

住み替えを成功させるために、
もっとも大切なのは「資金計画」です。

 

どんなに理想の住まいが見つかっても、
資金の見通しが立たなければ実現は難しくなります。

 

ここでは住み替えの資金計画と、基本的な流れを確認しましょう。

 

資金計画の基本ポイント
住み替えの資金は、次の組み合わせで成り立ちます。

 

・現在の自宅を売却して得た資金

・預貯金や投資資産などの自己資金

・必要に応じて住宅ローンや

リバースモーゲージ(自宅を担保に借りるローン)

ここで大切なのは、「売却額と購入額の差額」だけでなく、
次の費用も忘れずに計画に入れることです。

・仲介手数料(売却・購入それぞれに必要)
・登記費用・司法書士費用
・引っ越し代・家具家電の買い替え費用
・譲渡所得税(売却益が出た場合)

資金計画は、余裕をもたせた上で検討するのが安心です。

 

売却・購入の流れと順序の判断
住み替えの流れには、2つのパターンがあります。

 

① 売却→購入
まず現在の住まいを売り、その資金で新居を購入する方法です。

・資金計画が立てやすい
・資金繰りに無理がない
・一時的に仮住まいが必要になることがある

 

② 購入→売却
先に新居を購入し、その後現在の住まいを売却する方法です。

・仮住まいが不要
・落ち着いて次の住まいを選べる
・一時的に二重ローンや資金負担が発生するリスク

どちらが適しているかは、資金の余裕や売却の見込み
新居の市場状況によって異なります。

 

税金や制度も知っておきたいポイント
住み替えの際には、次のような税金や制度も関わってきます。

 

・3,000万円の特別控除(自宅売却の譲渡益に適用可能)
・買い替え特例(一定の条件で譲渡益課税を繰り延べできる)
・登録免許税・不動産取得税の軽減措置
早い段階で専門家に相談し、賢く制度を活用することも大切です。

 

資金計画と売却・購入の流れ

住み替えは人生の大きな選択です。
だからこそ、慎重に、冷静に進めたいものです。

 

ここでは、実際に住み替えを進める際に
「これだけは確認しておきたい!」という重要な
チェックポイントをまとめました。

ぜひ参考にしてください。

 

生活動線・周辺環境の確認
新しい住まいが便利かどうかは、日々の暮らしに
大きな影響を与えます。

下記のようなポイントを実際に歩いて確かめておくのがおすすめです。

 

•駅やバス停までの距離、道のりの坂や段差はないか
•スーパーやコンビニ、商店街が近くにあるか
•病院やクリニック、薬局が徒歩圏にあるか
•近隣に公園や散歩コースがあるか(健康維持に役立ちます)

 

「便利だと思ったのに、毎日の暮らしで不便だった」
という声は少なくありません。現地確認は必ず行いましょう。

 

維持管理費・ランニングコストの確認
購入後に想定外の出費で悩まされないよう、
以下のような費用を事前に確認しておきましょう。

 

•管理費と修繕積立金(マンションの場合)
•駐車場代や町内会費
•固定資産税や都市計画税
•光熱費や設備の維持費(戸建の場合は特に注意)

 

購入時の費用だけでなく、住んだ後の毎月の支出
を計算しておくことが失敗を防ぐカギです。

 

家族との意見のすり合わせ
住み替えは自分だけの決断ではありません。

 

特に将来相続が絡む場合や、近居・同居の希望がある場合は、
家族の意向もしっかり確認しておきましょう。

 

•子ども世代はどのように考えているか
•将来的な介護や支援体制の話し合い
•「誰が」「どこで」支えるのかの確認

 

家族の理解と協力があることで、
住み替え後の生活の安心感も大きくなります。

 

自分の理想と現実のバランス確認
「理想の暮らし」と「現実の資金・体力・年齢」
をすり合わせることも大切です。

夢の住まいが、かえって負担になってしまわないよう、
冷静な判断を心がけましょう。

 

※住み替えの成功は、「元気なうちに」
「冷静に計画的に進めること」に尽きます。

 

まとめ:安心の住み替えは早めの準備から

ここまで、シニア世代の住み替えについて
「なぜ必要なのか」「きっかけ」「選択肢」「資金計画」
「チェックポイント」をお伝えしてきました。

 

改めてお伝えしたいのは、住み替えは元気で選択肢が
多いうちに準備を始めることが大切だということです。

 

住み替えの準備を早めに始めるメリット
・ 十分に比較・検討ができ、理想の住まいに出会いやすい
・ 資金計画や税制の活用を無理なく進められる
・ 家族や周囲とじっくり話し合う時間が持てる
・ 体力や気力に余裕があるうちに引っ越しができる

 

逆に、健康状態の急変や資金準備不足で慌てて
決めてしまうと、「もっと早く動けばよかった」
と後悔することもあります。

 

安心の住み替えはライフプランの見直しから
住み替えは単なる「引っ越し」ではなく、
これからの暮らし方、人生設計そのものを見直す機会です。

 

資金計画・住まい選び・家族の将来の安心を、
総合的に考えることが成功のカギです。

 

「住み替えを考え始めたいけれど、
何から手をつけたらいいかわからない」
そんな方のために、【住み替え準備チェックリスト】
や【個別相談】をご用意しています。

 

ご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。

 

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ファイナンシャルプランナー塩川

ファイナンシャルプランナー塩川

・CFP(FP上級資格) ・NPO法人相続アドバイザー協議会 認定会員 ・不動産後見アドバイザー(全国住宅産業協会認定) ・高齢者住まいアドバイザー(職業技能振興会認定) ・宅地建物取引士  ・証券外務員1種

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