今回は
「60歳で定年退職した後、継続雇用で65歳まで働くか、
フリーランスとして新しい道を歩むか」
というテーマでお話しします。
結論としてお伝えしたいのは
お金の準備が整っているなら、ぜひ「やりたいこと」
にチャレンジしてほしいということです。
多くの方は、「フリーランスとして自由に働いてみたい」と思いつつ、
先立つ資金や生活の不安から一歩を踏み出せずにいます。
でも、人生100年時代。自分のために生きる時間が、
これからたっぷりあります。
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日本をはじめ先進国ではこの100年で平均寿命が大きく延び、
2023年時点で
男性:81歳
女性:87歳
となっています。
100歳を超える人も約9万人。50年前は数百人
しかいなかったことを考えると、
100歳まで生きることは珍しくない時代になりつつあります。
つまり、60歳からの時間はまだまだ長いのです。
子育てや住宅ローンも一段落し、「自分のための人生」
を歩める時期に、
これまでと同じように我慢を続けるのは、
もったいないと思いませんか?
この長い時間をより良く生きるために必要なのは、次の4つです。
✅ 資金計画
✅ 学び直し
✅ 健康増進
✅ 人的ネットワークづくり
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最初にやるべきはライフプランの作成
どんな選択をするにせよ、まず大切なのは
「我慢しない支出」でキャッシュフローを組んでみることです。
その際のポイントは、
インフレ率もきちんと織り込む。
(私は通常2%、リスクシナリオは3%で試算しています)
継続雇用なら確定の収入額、フリーランスなら見込み額
(または必要な稼ぎ額)を入れる。
フリーランスの場合は、まず必要な生活費を確認し、
その上で「どれくらい稼ぐ必要があるか」
を目標にする方法もおすすめです。
フリーランスになると、
・傷病手当金がなくなる
・遺族・障害年金の保障が薄くなる
といったリスクがあります。
新たに保険に入る場合、年齢や健康状態で保険料が
高くなったり、加入できないことも。
今の保険は、不要でない限り継続を検討すのが良いでしょう。
改善は次の順で考えると効果的です。
1️⃣ 収入を上げる
2️⃣ 支出を抑える(生活の質を落とさず無駄をカット)
3️⃣ お金を働かせる(インフレに負けない資産運用)
インフレ下では、
「インフレ率+1〜2%」程度の目標リターンを
目安に資産運用を考えます。
それ以上が必要なら、収入UPや支出削減の見直しも必要です。
節税・資産形成に有効な制度を最大限活用しましょう。
✔ 青色申告特別控除+専従者給与
✔ 小規模企業共済
✔ iDeCo
✔ NISA
✔ 国民年金基金
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おすすめの進め方
例えば、
「週3日は継続雇用で安定収入、残りはフリーランスで挑戦」
という“ソフトランディング型”も選択肢です。
どちらにしても、
ライフプランでお金の流れを見える化し、
自分に合った選択をすることが大切です。
60歳からの人生は、まさにこれからが「自分の時間」です。
どんな道を選んでも、大切なのは
「安心できる資金計画」を土台に、
前向きに一歩を踏み出すこと。
必要なら、このテーマに沿った具体的な
シミュレーションのご相談もお受けしています。
ぜひ、安心して次のステージに進む準備を始めてください。
ファイナンシャルプランナー塩川
・CFP(FP上級資格) ・NPO法人相続アドバイザー協議会 認定会員 ・不動産後見アドバイザー(全国住宅産業協会認定) ・高齢者住まいアドバイザー(職業技能振興会認定) ・宅地建物取引士 ・証券外務員1種
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