当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。

相続対策の全体(各種相続対策)

目安時間 8分

一言で相続対策といっても、
何に焦点をあてるかで様々な
相続対策があります。

 

相続対策の1つだけに取り組んだり、
取り組む順番を間違えたりすると
ある相続対策が、他の相続対策には
悪い影響を及ぼすこともあります。

 

相続対策の実行にあたっては、
その全体を知りそれぞれの対策の
メリット・デメリットを捉え家族で
優先順位を決めて進めていくことが
重要となります。

 

それでは、1つ1つ見ていきたいと思います。

 

遺産分割対策

遺産分割対策は、争族対策という
言われかたもします。

 

財産を受け継ぐ相続人が円満に
遺産を承継できるよう、

誰が、どのくらい、どのような方法で
承継するかの検討と準備のことをいいます。

 

遺言書があれば遺言書に沿って遺産を
分割していきますが、遺言書のない場合は、
基本的に相続人全員の話し合い(遺産分割協議
で分け方を決めることになります。

 

生前に特定な人にのみ高額な贈与があった場合や、
その一方で被相続人の介護をしていた人がいるなど、
色んな事情が合わさってしまうと遺産分割協議が
難航してしまうことにもなりえます。

 

近年、相続に対する権利意識の変化により、
遺産分割対策の重要性が高まっています。

 

納税資金対策

多額な相続税を支払う方の相続資産は、
流動性の高い現金などよりも
不動産資産の割合が大きい傾向があります。

 

そのような場合、
不動産資産は分けにくく流動性も低いため、
なにも対策をしておかないと

相続税の納税資金の支払いに困ってしまい
「相続破産」ということにもなりかねません。

 

そうならないために、

 

  • そもそも相続税はいくらになるのか?
  • その相続税を支払う財源をどうするか?
  • どのような方法で納税をするか?

といったことを、検討、準備しておくことが
重要になります。

 

-----------------------------------------
■相続税の節税対策
-----------------------------------------

相続税はその性格から、多額になってしまう
場合もあります。

 

将来発生する借金ともいえる、
相続税の負担軽減対策はできるだけ
しておきたいものです。

 

相続開始後にできる相続対策は限られています。

 

現状把握からスタートして、
家族全員の将来のライフプランまでを見据え
計画的に実行することで、
節税効果を大きくすることができます。

 

ここで大事なことは、

節税対策の前に
どのように分けるかの遺産分割対策
がくるという点です

 

争族にならないよう、

又円満な相続になるよう、
先に遺産分割対策を検討していくことが重要です。

 

例えば、
節税対策を先行してアパートを建てた結果、
その分けにくいアパートの
承継をめぐって、後で争族になってしまうなど!

節税ができても、相続人が不幸になってしまえば
節税対策も本末転倒になってしまいます。

 

大事なのは、

遺産分割対策→納税資金対策と節税対策

の順番です。

 

相続手続き対策

相続では、様々な手続きが必要になります。

 

相続の手続きは、期限が決められているものが多く、煩雑です。

 

遠方に相続人がいたり、高齢な相続人がいたりする
場合もあります。

 

様々なことを考慮して相続手続きを迅速化、

簡便化してすすめることの対策や準備をすることをいいます。

 

生前に財産の全体を把握して、
エンディングノートなどに
まとめておくと良いかもしれません。

 

又、同時に使っていない預金通帳など
取引の整理をしたり借入金の清算
必要のないゴルフ会員権や不動産を売却するなど!

 

特に、様々な事情で相続手続きが大変になることが
想像できる場合、遺言で、専門家を「遺言執行者」にして
相続手続きを任せる準備をしておくことが可能です。

 

不動産対策

不動産は価値が大きく相続財産の大半を占める
ケースが多いです。

 

その一方で、現金と違い、
分けにくく、時価が分かりにくく、
換金に時間がかかるといった他の財産と違う
特殊性を持っています。

 

又、アパートを建てるなどで人に貸すことで、
収益を発生させることもでき、そうすることで、
相続税評価を下げることができます。

 

又、不要な不動産は負の遺産になり、
却って相続人の負担になることもあります。

 

不動産資産を多く持っている場合には、
生前から早めに相続に備えた、不動産の整理、
検討や準備をしておくことが重要です。

 

事業承継対策

特に中小企業や同族会社において事業承継は
大きな課題となっています。

 

後継者対策、株主対策、株価対策など、財産に対する対策
以外でも人に対する対策も必要になります。

 

主な対策は以下のようなことがあげられます。

 

  • 事業や会社の存続の対策
  • 相続トラブルの対策
  • 税金問題の対策

 

おわりに!

 

有名な“ことわざ”で「木を見て森を見ず」
ということわざがあります。

 

全体を見通さず、小さいことに心を奪われて、本質的に
大事なことを見失ってしまうことを言うことわざです。

 

特に相続対策では、この“ことわざ”を肝に銘じておきたいものです。

 

大きな相続資産を相続したばかりに、
その後の相続人の人生が
不幸になってしまう場合もあります。

 

相続対策は、
現状把握と相続人のライプラン(森全体)を見据え
各種相続対策全体の中から、相続人全員の幸せにつながる相続計画
をたてることが大切です。

 

 

この記事に関連する記事一覧

コメントフォーム

名前 

 

メールアドレス 

 

URL (空白でもOKです)

 

コメント

トラックバックURL: 

ファイナンシャルプランナー塩川

ファイナンシャルプランナー塩川

・CFP(FP上級資格) ・NPO法人相続アドバイザー協議会 認定会員 ・不動産後見アドバイザー(全国住宅産業協会認定) ・高齢者住まいアドバイザー(職業技能振興会認定) ・宅地建物取引士  ・証券外務員1種

カテゴリー